まるちいんさいど。

〜アレ方面のナニですよ?〜



東方へ行こう、そうしよう。
Last-Modified: Fri, 17 Jan 2014 00:32:56 JST

[たわごとにっき]

日々是戯言。


[皐月日記一覧] : 2006/05/19 : (コメントが7件あるにゅ)

三桁推理。

* 昼間お仕事ー。夕方帰京。

*

へむ2「とゆー訳でただいま。そしてですな、お嬢さん」
まるち「はい〜、お帰りなさいませ〜(^^) ええと、何でしょうか〜?」
へむ2「うむ。や、先ほど自分の部屋で、読み終えた推理小説片してて気が付いたんですが。読了済みの推理小説・・・えーと、海外物抜いて国内物に限るっつーかつまりここしばらく読んでた主に『新本格』な一群ですな。それが、100冊を越えてましたよ」
まるち「はわ? あ、そうなんですか〜(^^)」
あずさ「・・・最初にその辺買いに行ったのが去年の11/18だから。半年で100冊? また、無駄なハイペースで(−−」
へむ2「んー。半年で100冊は本読みとしてはかなり遅いペースだと思うー。一日一冊、一年365冊が基本ペースじゃないかしらん?」
ぴーす「え。そ、それは・・・そうなんですか?」
あずさ「絶対違うと断言しておく(−− 大体社会人はそんな時間取れないでしょ、普通」
へむ2「そこはそれ、通勤時間大活用で。まあでも、ペースの事はさておいてー。とりあえずせっかくの大台突入ですので、ここで一度過去を振り返ってみたいと思う」
まるち「そうですね(^^) あの、はい。せっかくですから〜」
へむ2「俺はこの赤い扉を選ぶぜ! 的な気分で一つ。おけ?」
あずさ「あーはいはい(−− 好きにしなさい」
へむ2「らじー。て事で、とりあえずざっと見回してベスト5を挙げときます。まず、その分量とスケールに経緯を評して二階堂黎人、『人狼城の恐怖』。まあさすがに圧巻ですやな、原稿用紙4000枚は」
ぴーす「そうですねー。読み終わるのに三週間もかかった訳ですし。あの、はい。確かにすごい分量でしたー」
へむ2「いやま、その辺は体調が良けりゃもっと早く読み終えれた気もしますが。まあでも、やっぱり、ね。で、次は島田荘司、『暗闇坂の人喰いの木』。これは・・・何つか、言葉にしにくいんじゃけど雰囲気が好きでなあ」
あずさ「雰囲気ねぇ・・・つまり、暗くてドロドロしてる訳?(−−」
へむ2「あずあずは俺の事を一体どう見てるのか。そゆのでなくて・・・いや、確かに暗くてドロドロもしてるんですけど。何つか、それだけじゃなくて色々、ね。でもって次が山口雅也、『13人目の探偵士』
まるち「あ(^^) ええと、確か、最初はゲームブックだった、という推理小説さんですね」
へむ2「です。その仕掛けが気に入ってるおにーさんであります。ああもちろん、それだけじゃなくてかっちり『本格』してるから、つーんもあるんですが・・・それはまあ、ベスト5に挙げたの全部そうですからなあ。一々は言わないー」
あずさ「ん。で、残り二つは?」
へむ2「ん〜〜・・・そうね。倉知淳の『星降り山荘の殺人』と、西澤保彦の『実況中死』かな。両方ともフェアで、なおかつ綺麗に人を騙してくれる所がかなりお気に入り〜♪」
あずさ「・・・なるほど。やっぱり、色々仕掛けがある物の方が好きなのね? そうやって挙げてるの見ると」
へむ2「ま、そりゃ本格推理っすから。スケールのでかさとギミックの細かさは大きな評価ポイントっすよー。ねぇ?」
まるち「は、はわ?(^^; あ、はい。えっと、あの、そう・・・なんですか?」
へむ2「なんですよー。と、ゆー所で一旦お休み。お茶でも飲んで一息入れて、それから次の話題にいきまっしょー」

* 一息。

*

へむ2「さて。で、ですな。今度は良くなかった物も挙げておこーかと思います。ただ基本的には良くなかったもんなんぞ思い出したくもないんで、こっちは一つだけ」
まるち「はわ(^^; は、はぁ」
あずさ「・・・清涼院流水?」
へむ2「いや、あれはラノベとして見るなら別に悪くは・・・て、でもよく考えるとあれだけか。古本屋に売り飛ばしたのは」
まるち「はぁ(^^;;; あの、はい。他の推理小説さんは、そのままですから〜」
へむ2「むー。そう考えると・・・あ、いやいや。でも、アレはアレでそれなりに見るべき所も無い訳では無いってゆーかいやとにかく。清涼院は置いといて」
ぴーす「はい。置いておきまして?」
へむ2「うん。言いたいのは、そーゆー事じゃあないんだ。あまりにもミステリとして出来が悪すぎて、どーしても一言言わんと気が済まんもんが一つだけあるんだわ」
まるち「は、はぁ(^^; え、ええっと〜。ど、どの作品さんでしょうか〜?」
へむ2「うむ。霧舎巧の『マリオネット園』最初読んだ時の感想でも書いたけどな、これ、タイムテーブル書くと矛盾だらけになる。詳しく語るとネタバレになるんで、具体的な突っ込み入れれないあたりがおにーさん、大層ご不満であるあるあるある」
まるち「はぁ(^^;;;」
へむ2「とゆー訳で、ちょっと視点を変えてネタバレにならないあたりで話をする。まず、この作品。舞台は『首吊塔』と呼ばれる塔である。まずこれを頭に入れておいていただきたい」
ぴーす「あ、はい。了解しました、首吊塔ですね」
へむ2「うむ。そして、この塔の高さは『だいたい20メートル』である。作中に何度か出てくる記述によるとな」
ぴーす「はい。20メートル、ですね」
へむ2「で、だ。次に、この塔の中にはエレベーターがある。幅、大体2メートルだそーな」
あずさ「2メートル。まあ、普通にデパートとかにある様なサイズね」
へむ2「加えて、塔の内部の柱から壁までは約8メートル、とゆー記述もあって。それと平面図から考えると、この塔の直径はおよそ30メートル。多少の誤差はあろうけど、そこから大きく逸脱する事はあり得んな」
ぴーす「はい。30メート・・・はいっ!?」
まるち「はわ? さ、30メートル、ですか?(^^;」
へむ2「30メートル。さあ、ここで問題です。『直径30メートル、高さ20メートルの建物は果たして塔に見えるだろうか?』と。はい、皆さん想像」
まるち「はわわわわ(^^; あ、え、ええっと〜」
ぴーす「・・・ええっと。30メートルがこうで。20メートルだこう、ですよねぇ」
あずさ「まあ・・・『塔だ!』って強弁されたら、まあ、無理矢理頑張れば見えない事もないかなあ、って」
へむ2「ちなみに。この塔は『ピサの斜塔』を模している、と作中に書かれてあるな。ピサの斜塔の場合、直径は20メートルで高さは55メートルだ、とゆーのも追記しておこう」
まるち「はぁ(^^; それですと、あの、ちょっと〜」
ぴーす「・・・見えませんねー。少なくとも、ピサの斜塔には」
あずさ「・・・そうね。それはさすがに、どうやっても無理ね(−−」
へむ2「じゃろ? つまりじゃなー、この作品、これに代表されるよに色んな物が『イメージだけ』で書かれてるのな。タイムテーブル書くと矛盾が出まくる、つーのも同じ理由。イメージだけで細部をきっちり詰めてないから、こんな変な事になるのよ」
まるち「はぁ(^^;;; な、なるほど〜」
へむ2「もー、そんな作品がミステリ名乗ってるのが情けなくて情けなくて。具体的な数字を出すなら、ちゃんと説得力を持った数値設定にしろと。俺はそう言いてぇ。たとえば、『犯人は1キロ離れた場所から10秒でここまでやってきた』とか書かれてたら、困るだろう?」
あずさ「それは・・・困るって言うか、納得出来ないわね」
ぴーす「そうですねー。それはちょっと、さすがにー」
へむ2「細かい所を詰めて詰めて詰めまくって、それで初めて作品として成立するのがミステリとゆー物だ。つかね、さらに情けないのはこれを編集者がそのまま通してる事。作家が変な事書いてたら突っ込み入れるのが、連中の仕事だろう?」
あずさ「あー・・・そうねぇ。確か『校正』とかって作業もあるって聞くし」
ぴーす「あ。それは、ええと、誤字とかそういうのの修正だと思います。ですけど・・・確かに、はい。作品自体におかしな所があれば、それを修正するのもお仕事ですよね、多分」
へむ2「ファンもファンだ。これ、2001年に新書版が出て、その4年後に文庫が出てんだけどな。その間、誰一人こんな程度の事にも突っ込み入れてねぇ、つーのはどーゆー事だ。作家が変な事書いてたら突っ込み入れて次の版までには直させるのがファンの役目ってもんじゃねぇのかよばんばんばん!!」
まるち「はわ(^^; そ、それは、ええっと〜」
あずさ「て。アンタもやってないじゃない、そういう突っ込み」
へむ2「俺はまだ既刊を追いかけてる段階で、新刊で物買った事が無いですから! さすがに何年も前のもんに今更突っ込みいれるの面倒だし!!」
あずさ「・・・・・・(−− いや。まあ。確かにそれは、そうだけど」
へむ2「や、冗談抜きで。好きな作家さんがこげなへっぽこなもん書いたら、それ新刊で見かけたら、俺なら突っ込みのメールの一つくらい出すよ。多少の矛盾くらいなら流すけど、ここまであからさまに変なもんは放置出来ねぇべ?」
まるち「はぁ(^^; あの、はい。確かに、あの、放置は、ちょっと〜」
へむ2「いやもちろん、『好きな作家』限定付きだけどさ。いずれにしても、この一冊から見て取れるミステリに対する意識の低さ、特に編集者のそれが、本気で情けなくってなあ。えいくそ、ちったあまともに仕事しろー、講談社ー」

* や、まったく冗談抜きで、本気でご不満。<編集者の意識>ホントにちゃんと自分の担当作品読んでるのか? と聞きたい気分です。読んでるんなら、一体何を読んでるんだか。ホントに、もう。

-

* にゅ。

* とか、そいった事を言ってるうちに、すっかり夜。

*

へむ2「まあ、結論としては。良い作品も悪い作品も色々あるけれど、まあでもそれは世の常なのでくじけない。見捨てない。諦めない。悪いもんには突っ込みを入れつつ、良い作品を求めて今後も推理小説を読んでいきたいと思う。まる」
まるち「はい〜(^^) 頑張ってください、ご主人様」
あずさ「読んでいくのはいいけど、ペースは落としなさい(−− このペースだと後数ヶ月で買った本、全部無くなるわよ」
へむ2「そうならない様にさらに追加購入していきたいッ! てもまあ、実際この後はペース落ちるよ。そもそも半年100冊も、前半と後半では全然ペースが違ってる訳じゃし」
まるち「そうですね(^^; それは、あの、はい。最初の頃は、凄い勢いでしたから〜」
へむ2「今後は月10冊前後、もしくはそれ以下のペースになるんじゃないですかねぇ。つか、ぼちぼち本気で枯渇の危険が出てきたからな。ペース落として、その隙に新しい作家さん、発掘しないとなあ・・・」
ぴーす「え。ま、まだ増やされるんですか?」
へむ2「てぇか、今まで買ってた作家さんで、ぼちぼち純カラになる人が出るんだわー。だから、その穴埋めを考えんと」
あずさ「・・・素直にもっともっともっともっとペースを落としなさいよ。もう(−−」
へむ2「無理。あんまりペース落としすぎると、持続が出来んくなる。ぶっちゃけ、読む習慣が無くなると、本って読めなくなるだろ」
あずさ「それは・・・」
ぴーす「・・・ええと。そう、ですね。はい、そういう気持ちは、何となく分かります。私」
へむ2「でしょ? ある程度コンスタントに読み続ける、とゆーのはじゅーよーなのですよ、やっぱり。だからまあ、ギリギリまでペースを落としつつ、ぼちぼち追加も考えていきますはー」

* て事で。であ結論が出た所で、今日はお休みなさい。ここ数ヶ月、心の内で貯まってた鬱憤も晴らした事ですしー(笑) 明日からはまた気持ちも新たに、ミステリを読んでいくですよー☆


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[00001] 2006/05/20 07:09:18
ツッコミは入れてますよ?
[投稿者: 卯月くまる ]

霧舎に関しては気がついた時はアンケートハガキ出してますもの。
だけど今まで一度も直った事はないねぇ。


[00002] 2006/05/20 11:59:59
入れてるんだ!?Σ( ̄ロ ̄;)
[投稿者: へむへむ ]

で、入れてなおかつ直らないんだ。

・・・や、それは本気でどうなのよ。推理作家として(苦笑)


[00003] 2006/05/20 23:46:23
可能性として
[投稿者: ふぁんぶる ]

アンケート葉書が編集部で止まって作家に渡ってないとか。
葉書とかメールはそのまま渡すんではなく編集が纏めて渡す、みたいな感じになっているんであればそんな事もあるかも。

ま、そうだった場合、"推理作家として"が"編集として"になるだけですな。


[00004] 2006/05/21 00:24:57
アンケートハガキ
[投稿者: K-G ]

ファンレターはともかく(これも編集が先にチェックする事もあるでしょうが)アンケート葉書は編集部どまりでしょうねぇ。

それを作家に伝えるかは編集次第、版に生かすかどうかは作家次第ですし。

その昔のように作家と編集で本を創るという体制ではないのかもしれません。
大手だとサラリーマン編集者も多そうだし。
「出版エージェント」が仕事になるのもこの辺に理由があるのではないかと。


[00005] 2006/05/21 03:50:13
うじゅー。
[投稿者: へむへむ ]

>アンケート葉書が編集部で止まって作家に渡ってないとか。

>ファンレターはともかく(これも編集が先にチェックする事もあるでしょうが)アンケート葉書は編集部どまりでしょうねぇ。
>それを作家に伝えるかは編集次第、版に生かすかどうかは作家次第ですし。

・・・くっ。
おのれー、そんな冷えた心なぞ因果地平の彼方まで吹き飛んでしまエー(呪

#でも、実際はどーなんでしょねぇ? 色々いい加減な所も多いえろげ業界ですら、アンケート葉書はきちんと制作陣まで届いてる訳ですから。出版業界でもきちんと届けてる、と信じたい、んですけどねぇ・・・うーむ。


[00006] 2006/05/22 22:21:11
んー…
[投稿者: ふぁんぶる ]

良くも悪くもえろげ業界って中小な所が多いから、作家と編集(あと営業かな)に当たる部分が分かれてないんじゃないですかね。
転送するとか以前の問題、ほぼ直通になってるのではないかと。
#まあ、それを容れて次作に反映するかはまた別問題でしょうけど。
#というか、反映する機会が持てるかという問題が更に…


[00007] 2006/05/22 23:01:01
確かにまあ。
[投稿者: へむへむ ]

>良くも悪くもえろげ業界って中小な所が多いから、作家と編集(あと営業かな)に当たる部分が分かれてないんじゃないですかね。

営業がいないっつーか、そもそも社員が1人2人っつー所もあったりする訳で(ぉ<えろげ業界>そういう意味では、確かに出版業界よりかは風通しがいいんでしょうけどー。

でも、ちゃんと営業さんがいるメーカーさんだっていっぱいある訳ですし。そういう所では、「営業→製作陣」な流れはちゃんとあると思うのですよー。多分。



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