日々是戯言。
* とーとつに気が向いたので(現実逃避、とも言うが(爆))「Kanon」なるゲームを一気呵成に終わらせる。
* 「Kanon」自体はまあ、有名なゲームなので詳しい説明はパスするけど、簡単に言うと「7年ぶりに雪降る街へと帰ってきた主人公=相沢祐一はそこで一人の少女と出会うのでした以下略」とゆーゲームである。
* 世間ではなんだか大人気なゲームなのだが・・・・・・・・
-
* はっきり言おう。
* 俺は、これが「いい」ゲームだとは思わない。
* てゆーか、俺はこれやってて怒りと哀しみと罪悪感以外の何物も感じない。
* 例を挙げよう。
* 川澄舞、という少女がいる。
* 10年間、たった一人で『魔物』と闘い続けてきた少女。10年前、超能力を持つが故に迫害され、そして自分の力を受け入れてくれる少年、すなわち過去の主人公と出会い、そして主人公と別れたくないから、一緒にいたいから、一つの『嘘』をついた少女。
* 一つの『嘘』と一つの『約束』。その『嘘』が『魔物』を生みだし、結果少女は10年という年月を奪われる。
* 誰が悪い?
* 『俺』だよ。過去の『俺』だ。
* 沢渡真琴、という少女がいる。
* 主人公に会いたくて、だから、命を削り、記憶を失ってまで人へと転じた妖弧。
* その少女に対し、『俺』は冷たく、酷い態度であたる。『俺』がその少女の正体を、運命を知った時。すでに、少女は人でありつづける力を失い始めている。言葉を失い、感情を失い・・・・最後には、消滅する。
* その少女は、死ななければならない程悪いことをしたか?
* その少女が、死ななければいけない理由がどこかにあったか?
* 確かに、それは少女が自分で選んだ道。俺がどうこう言うのも筋違いだろう。
* だけど。
* もう少し、早くから。少女が『人』である事を保てるうちから、もっと何かをしてやれたろうに。
* 命を懸けてやってきた少女に、もう少し「想い出」をのこしてやれたろうに、『俺』。
* そして。
* 月宮あゆ、という少女がいる。7年前、事故で植物状態となって、生き霊と化して7年間主人公を待ち続けていた少女。
* まあ、事故自体は本当に「事故」で、主人公が悪い訳ではないから責めんけど。
* 忘れるなよ、その少女の事を。そう約束したろーが。>『俺』
* 悲しかったから、と記憶の底に想い出を沈めた『俺』が俺は許せん。謝れ、『俺』。
* そして、何より。
* その少女は、最後にはその命と魂とを引き替えに、主人公が愛した少女の命を救う。『奇跡』、と作品中では言われるけど、俺は認めないぞ。少女の命と引き替えにもたらされた現象を『奇跡』なんぞとは。
* そして、何より。その『奇跡』は「月宮あゆの命と魂」の代償である事に気付いてない『俺』が、心から許せない。
-
* ・・・・・・長くなった。
* まあ、簡単にまとめると、「安易に少女の命を懸けてお涙ちょうだいするよなシナリオかかんでもらいたい」と、そーゆー事。
* 一人を救うエンディングの影で、三人(四人の時もある)の少女が死んだり不幸になるよじゃ、ちっともこっちの心が救われんだろーが。