* 朝。
* ごー。ヤンマガカイジ君ー。
*
あずさ「・・・あら。牌、すり替えたんじゃないんだ? 表面に白い紙貼って、白に見せかけただけなんだ?」
へむ2「・・・みたいですなぁ。えー。でも、それってどうなのよ? 成功確率、いきなり下がらね?」
あずさ「えっと、確率的には・・・どうなるの?」
へむ2「何故そこで自分で計算しようと思いませんかお嬢さん。んとですな、まず、ニセ白は相手の所に行っちゃダメ、ですよね?」
あずさ「そうね。『デジカメの荒い画像でちょっと見るだけだと分からない』が基本コンセプトだから、手元に行かれたらバレるでしょうね。すぐ」
へむ2「うん。だからニセ白の確率は3/4。で、それとは別にホンモノ白がカイジ君の所に最低1枚は来てないとダメ、つー話ですから、つまり1引く「白が全部他の所に行く確率」。数字で言うと1引く3/4の4乗、ですな」
あずさ「3/4の4乗・・・ええと、3×3×3×3は、9×9なんだから81よね?」
へむ2「です。で、4の4乗は2の8乗なんじゃからつまり256。結果1引く81/256で、175/256ですな」
あずさ「それにニセ白の確率、3/4を掛ける?」
へむ2「イクザクトリー。その通りでございます。つまり結果は525/1024、大体50%ですな」
あずさ「50%・・・ちょっと、低いわねぇ。いや、確かにいつも、それくらいで特攻してる漫画だけど」
へむ2「確かに、五割あったら突っ込むのがカイジ君ですけどね。でも今回は、その50%にたどり着く前に前局を無事にくぐり抜けないといけないだとか貼った紙がはがれる確率も考えんといかんとか、後、待ちがあんまり不自然過ぎても疑惑を呼んでバレかねんとか。その辺あるんで、結果的には五割切る計算になるでしょなあ」
あずさ「・・・う〜〜ん。何て言うか、ギリギリな話ねぇ」
へむ2「まあ、今回は無防備で勝負に挑んで大劣勢、からの巻き返しでしたからな。その辺、しょうがないっちゃしょうがないんでしょうけど、ねぇ」
あずさ「んー。でも、もう少しこう。『確実』な手を使って欲しかった、って言うか」
カニ子「・・・あの二人って。こういう時だけ、仲いいカニね?」
まるち「は、はわ?(^^; いえ、あの、いつも、お仲はよろしいですよ?」
カニ子「えー? いつも、は嘘カニー。とてもそうは見えないカニよ?」
まるち「はわわ(^^;;; そ、そんな事は〜」
へむ2「とゆーか、黙れ空気の読めない子。こういう人間関係もあるのだ、と理解したまへ」
カニ子「えー?」
へむ2「なにがえー、か白血球。あずあず、君も何か言ったんなさい」
あずさ「・・・いや(−− 私的には、素直に『仲が悪い』でもいいんだけど?」
へむ2「はっはっは、冗談が好きなお嬢さんだ!」
あずさ「いや、冗談じゃ無くて」
へむ2「はっはっはっはっは!」
あずさ「・・・・・・(−−」
カニ子「やっぱり、仲悪いカニー」
へむ2「だから微妙な機微とゆーものを理解しやがれコンチクショウ。まあ、とにかくやね! 地雷十七歩編、後三回で完結だそーで」
まるち「あ、はい(^^; はい、あの、そう次回予告に書いてございますね」
へむ2「ま、三回っつーと結局年明けになっちゃいますが。でも予想よりかは遙かに早くて、何よりー。さて、十七歩編の次は、どーゆー話になるんですかねぇ」
* 俺予想では、例の坊ちゃん絡みで命がけのギャンブル、なんですが。さて、如何に。
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* 昼。
* お仕事ー。
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* 夕方。
* 帰宅。移動のお供は鮎川哲也、『ペトロフ事件』。戦前の満州を舞台に時刻表トリックの豪腕がうなるぜ! とゆーお話でございまふ。
*
へむ2「まあ、時刻表トリック自体は超簡単っつーか、より正確に言うならほにゃららら、なんですが。ただいま」
ぴーす「はぁ、そうなんですかー。お帰りなさ」
へむ2「あ、ストーップ」
ぴーす「いま、せ? え、え、え、あの?」
へむ2「・・・あー。いや、最近同じ様なパターンが多いので、たまには違う受け答えをしてみないかね、君! と、言おうと思ってたんじゃけど。思ってたんじゃけど、遅かったな」
ぴーす「はぅ。そ、それは、あの、す、すみませんー」
あずさ「別に謝んなくてもいいと思うわよ(−− て言うか、パターン変えたいんだったらまずはアンタが『帰ってきた瞬間に訳分かんない事を言う』のをやめなさい」
へむ2「訳分かんないとは失礼な。俺内部では理路整然と成り立ってる話ですよ?」
あずさ「うるさい黙れやかましい(−−メ アンタの寝言は聞き飽きてんのよ、こっちは」
へむ2「・・・ひどい事を言うー」
あずさ「う・る・さ・い(−−」
へむ2「にゅー。ま、いいや。とにかくですな、そーゆー訳でパターンを変えてみようじゃありませんかお嬢さん。次、帰ってきた時は何か奇抜な発言を一つ、よろしく」
ぴーす「き、奇抜ですかー。あの、えと、はい。が、頑張りますー」
へむ2「うむ、よろしく。いざとなったら『奇声を放つ』で誤魔化しても構いませんからね?」
ぴーす「・・・はぁ。えと、あの、はいー」
あずさ「・・・・・・(−− ぴーす。なんだったら、無視してもいいわよ?」
ぴーす「い、いえ。が、頑張りますー」
へむ2「うむうむ、大変素直でよろしい。と、ゆー所で。んだからまあトリック自体はほにゃららら、な訳ですよ」
まるち「はわ? あ、はい(^^; 『ペトロフ事件』さんのお話ですね」
へむ2「うむ。でも、ほにゃらららではあるんですがそれをこういう形で利用した云々、のあたりにこの作品の妙があると言えましょう。うむうむ」
カニ子「・・・全然、分かんないカニよ?」
へむ2「分からん様にしゃべってるからな。まあでも、とりあえずおにーちゃんは拍手を送る。そんな感じでー」
* ま、欲を言えばもう少しトリック自体もー、なんですが。でもまあ、それをさっぴいても良しといたしませう。どーも、ごちそーさまでした☆
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* 夜。
* へにゃぷー。疲れたので、今日はとっとと寝るですお休みなさい。
* ぐぅ。