* 朝。
* 今日はお出かけゆっくりめ。移動のお供はチェスタトン、『ブラウン神父の醜聞』で。
*
へむ２「・・・えーと。表題作の中に、『世間の人は新聞の第一報だけ見て第二報を見ない』だとか、『それが誤報であっても信じ込む』的な表現がある訳ですが。人間、今も昔も変わってませんなあ」
猪名川「つーか。国が違ても一緒なんやな。その辺て」
へむ２「まあ、人間だし。そりゃーそうそう簡単にゃ変わりませんわなはっはっは、とゆーだけの話ではあるのですが。でもそういった中で、ブラウン神父の生き様は非常に尊敬に値するものだと思うワタクシここにあり。なぁ？」
あずさ「て、同意を求められても（−− どんな生き様よ？」
へむ２「そーな、一言で言えば理性をもって人類愛に殉じた生き様。あ、ポイントは理性な」
あずさ「理性ねぇ・・・」
へむ２「理性の無い、感情的な人類愛は不幸しか呼ばんと思うだよ。まあ、別に人類愛に限った話じゃなくて、感情的なもんって大抵ダメなんだけどさ」
まるち「はぁ（＾＾； 感情は、あの、ダメなんですか？」
へむ２「感情自体がダメって訳じゃ無いよ。ただ、感情『だけ』で動くもんは大抵ダメだ。今更俺が言うまでもなく、昔から言われてる事だけどな」
猪名川「理性と感情は車輪の両軸、いうやっちゃな」
へむ２「うむ。そしてそれだけ昔から言われてるのに、いまだ進化出来ない人類。アカンねぇ、重力に縛られた猿どもはこれだから」
あずさ「こらこらこらこら（−− 待ちなさい、人類の一員。何他人事みたいに言ってんのよ」
へむ２「ふはははは！ ところがどっこい、実は私は宇宙貴族！ 卑小なヒューマンと一緒にしないでいただきたい！！」
まるち「は、はわ？（＾＾：」
あずさ「・・・・・・（−−メ」
猪名川「んー。中二病？」
へむ２「最近はそう言うらしいですな。が、こんなもんはただの寝言で妄言です。そんな訳の分からん病名付ける必要なんぞ、まったくナッシング」
あずさ「寝言で妄言だって分かってるんなら、言うのやめなさいよ（−−」
へむ２「ところがどっこい。寝言で妄言でも、『口に出す』事で得られる物があったりする訳ですよー。具体的には、明文化する事によるフィードバックの発生。自己の客観化、と言ってもよろしい」
あずさ「客観化ぁ？（−−」
へむ２「うむ。書かれた文章、放たれた言葉はおのが内から出た物なれど、そは既に我にあらず。とゆー訳で、それを外から見る事でより己を高める事や、低める事が出来るのです」
猪名川「て。低うしてどないすんねん」
へむ２「その辺は本人の資質に依存する事ゆえ、俺に言われても困りますナー。世の中、思考がマイナス向いてる人は何見てもマイナス方向に進みやすい、つーだけの事ですので」
あずさ「て言うか（−− アンタ自身はどうなのよ？ さっきの発言、客観化して」
へむ２「ん？ ふむ、そーですな。口から出任せで宇宙貴族と言いましたが、いっそ宇宙皇帝の方がより馬鹿馬鹿しくて良かったと思われます。おにーさん、反省」
猪名川「そういう反省かーい！！」
あずさ「・・・・・・（−− まったく。もう」
* えー。や、なんか豪快に話が脱線しましたが。それはさておき、なかなか面白うございました。＜醜聞＞つか、ブラウン神父物も今まで何冊か読んできましたけど・・・これが一番面白かったですな、個人的には。
-
* 昼。
* あい。では働くですよー。
-
* 夕方。
* ばたんきゅー。
-
* 夜。
* 復活。でも、実はもう朝なので。
*
へむ２「今日はここまで、ですな。おはやう」
まるち「はい〜、お早うございます〜（＾＾） あの、お食事の方は・・・」
へむ２「ん。いただきましょう」
まるち「はい〜（＾＾） では、すぐご用意いたします〜」
* はもはも。ほいでは、また明日ー。
